戦争遺品でほぼ満杯の収蔵庫、寄贈断るケースも 散逸歯止め対策「今が最後のチャンス」
継承の灯ー戦後79年㊥
2024/8/15 07:00
中井 芳野
寄贈された戦争遺品で埋まる姫路市平和資料館の収蔵庫。残るスペースはわずかだ=7月、兵庫県姫路市(中井芳野撮影)
寄贈された戦争遺品で埋まる姫路市平和資料館の収蔵庫。残るスペースはわずかだ=7月、兵庫県姫路市(中井芳野撮影)
出征するわが子の無事を祈って作った「千人針」、戦闘機や兵士が描かれた男児用の着物-。姫路市平和資料館(兵庫県姫路市)の収蔵庫には、戦時下を生きた人々の暮らしや思いが垣間見える約9千点の戦争遺品が並ぶ。項目ごとに整理されているが、すでに収蔵庫の9割に達する量だ。「いっぱいになるのも時間の問題」。同館職員の田中美智子さんは苦渋の表情を浮かべる。
平成8年に開館し、県内を中心に戦争経験者の子や孫世代から遺品を受け入れてきたが、寄贈依頼はここ10年で増加。親世代が亡くなり、実家の片づけなどで見つかった古いアルバムをはじめ、大量の遺品が持ち込まれるケースもある。田中さんは「終活ブームや新型コロナウイルス禍による在宅で、自宅を整理する機会も多くなったのではないか」と推察する。
産経新聞ニュースより、
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